Chronicle "Valkenburg Foundation" Digest

ストーリーテラーからのお願い

シナリオの“流れ”だけを書きます。もっと詳しいこと、プレイヤー・キャラクターの様子、掛け合いなどは各人ちゃんと書いてくださいね。

ネタばれを含みますので、これからプレイする予定の人は注意してください。

第一話:トリカブト(ウルフズベイン)の花開く時

失踪した“グレイブシーカー(墓を探す者)”の様子を見て来てくれと言われ、ニューヨークは《緑の衛族》から陸路でワイオミングのファルケンバーグ研究所へ。

そこで見た“グレイブシーカー”オルソン・グレイブリーは五重人格者で、他にも精神障害の患者が沢山いた。

患者達を見た後、所長のグレッチェン・ファルケンバーグに「クエスト・パックになって、所のために働いてはくれまいか」と誘われる。クエスト・パックになると、霊宝を沢山くれた。

最後に〔歓迎の儀式〕をやってもらう。

このセッションで、“赤い舌”ゴルティが早くも影界厨としての片鱗を見せる。

インターミッション

シリー・フットフォールを見付けたり、影界に行ったら精霊たちにボコられたり、妙なキツネの精霊に見初められたりした散漫なセッション。

第二話:乗っ取り屋

前編

研究所から逃げ出した患者、ハロルド・マスターズを連れ帰ってくれ、とヴィクター・ヘルムズに言われ、ムーンブリッジを通ってニューヨークへ。

“シャドウ・パッド”タラ・ミッチェル及びその弟子の銭方平太と出会い、行動を共にする。マスターズの周囲を洗うがあまり有益な情報は得られず、結局翌日に。

銀の弾丸を奪ったのはいいことかも知れないが、マスターズの部屋で暴れたのは失点だろう。

この辺からルーク・ハインリッヒが指揮を取って頭(アルファ)っぽくなってくる。

ちなみに誰も分からなかったかも知れないけれど、“シャドウ・パッド”とハック・タロン(ニューヨークに行くなりいちゃもんを付けてきた)のパックがマスターズに潰されたのだが、その時に逃げ出した“シャドウ・パッド”と潰したマスターズに、ハック・タロンが恨みを抱いている、という構図だったのである。

後編

日が明けて翌日、マスターズと、彼の勤めるアムハースト社のライバル、アルバート・レイラーの昼食会に潜入してマスターズ奪還を狙うクエスト・パック。五つ巴の乱戦の中、うまく立ち回って見事マスターズを確保、任務大成功である。

マスターズを殺そうとした“シャドウ・パッド”にルークが制裁をしようとした所、同じガイア族のゴルティが割って入って殴られる、というほのぼのした場面も。

最後にマーク「僕達にはお金が無いんだ」銭方をパックに引き入れる。

『おんぼろ』マークのセッションレポートはこちら。

第三話:皮

研究所所有の敷地内で、治療後のルナティクスの皮が剥がれ殺される、という事件が起きる。生き残ったのは“松かさ食い(イート・パインコーン)”のみ。

近くのノーラン・ハーカー採掘運送会社が怪しいということで報復ついでに調べてみると、営業部長のサミュエル・ハイトが怪しいということが分かる。また、ハーカー社の従業員が殆どキンフォークであることも。その後もあれこれと調べてみるが手掛かりは掴めず、仕方無く休暇中のハイトの自宅へ車で数時間掛けて行く。ただ、研究所傍にも人員が欲しいということで、ゴルティを残す。

ハイトの自宅に行って潜入してみると、まるで来ることが分かっていたかのような罠が。また、ヴィクター・ヘルムズからの手紙も見付かる。地下の隠し通路を通って大きな部屋に着くも、その場には何らかの儀式が完成したらしき跡が。影界に渡ってみるが、遠くに煌き移動する影が見えるだけ(実はこれがハイト)。

ハイトの自宅に行く前に「情報収集をしたため」時間が掛かって失敗した、という恐るべきシナリオ。研究所に取り残されたゴルティが可哀想でした。

ケイト・ベッサスが合流し、狂乱の伝統を作るのもこの辺から。

サミュエル・ハイトについては「サミュエル・ハイトの経歴 (陽の当たらぬ大地)」を参照。

インターミッション

ゴルティのための〔達成の儀式〕中、その名誉に不服の申し立てが行われた。申し立てを行ったのはウェンディゴ族の青年ロナト。「キンフォークが多く勤めるハーカー社を襲い、更に狼の爪痕を残してベールを危機に晒したから」というのがその理由。しかし、どうやら、そのために解雇された社員がロナトの父だったから、というのが根本的な理由らしい。

その夜、ロナトが衛族のガルゥを殺す、という事件が起きる。そして本人は自失状態に。パックは怪しい父を調べ、そして父が儀式でロナトを操ったことを知る。

それを解決して終了。すこぶる評判の悪いシナリオでした。申し訳無い。

第四話:マッド・サイエンス

前編

グレッチェンとヴィクターから次の任務の依頼をされる。ノースウェスト国立研究所(NNL)の精神医学研究センターに患者としてルナティクスがいる痕跡を見付けた、《大釜岩》のケルンに行ってくれ、とのこと。

ムーンブリッジを通って《大釜岩》ケルンに行くと、いきなり狼腹たちから「物を盗もうとする」という歓迎を受ける。衛族長“背高狼”に迎えられ、“灰色鼻”と親しくした後、レッドランド市のグレフィグ博士の所へ。彼がグレッチェンに「妙な患者がいる」という手紙を送ったのである。市内で情報収集した後、NNLに潜入する。

核融合炉にいる原子の元素精霊プラトンと契約して炉の暴走を引き起こし、そのどさくさで件のルナティクス、ジャネット・シーレックを救出して《大釜岩》ケルンへ。ムーンブリッジで《清き心の衛族》に帰る。が、シーレックだけムーンブリッジを通過しておらず、慌てて《大釜岩》ケルンへ戻って調べてみると、彼女の体から影界の向こうへ銀の紐が伸びていることに気付く。

銭方平太が単身サイコマキアに襲われる、というエピソードも。

リシュタっていつ出て来たんだっけ?

後編

ジャネット・シーレックから伸びる銀の紐を辿って影界へ旅立つ。ワイルディング(ワイルドの力が強い所)を通り、アンカーヘッド(近影界と深影界の間の門)を抜けて深影界、ミル=ヘルタの領土へ。澄んだ小川や自然精霊でいっぱいのこの場所に驚いていると、やがてミル=ヘルタがやってくる。

シーレックの銀の紐はミル=ヘルタの持つ袋の中へと伸びている。地界では忘れられて久しい彼は、何とか地上へと戻る手段を求めてシーレックの魂に手を伸ばしたらしい。が、彼女の魂は弱っていて、それには至らなかった。ミル=ヘルタをパックのトーテムにし、地界へ案内し、その存在を広めて歩く、という条件でシーレックの魂を返してもらう。が、その魂にはサイコマキアが取り憑いていたので倒す。

ここで途中から同行していたヒューリー族のリシュタが、“おんぼろ”マークとルーク・ハインリッヒに「自分はブラック・スパイラル・ダンサー族だ」と明かすも、逃がしてくれた。

その頃影族員達に囲まれて、シリー・フットフォールが今回の冒険を語っていた。

 ミル=ヘルタについて

 銭方平太のセッションレポートはこちら。

第五話:闇の同盟

研究所が襲撃を受け、何人かのガルゥが殺される。

ひとまず事態を治めた後、こそこそ動き回るヴィクター・ヘルムズを発見。共に地下室に向かうと、そこでは陰惨な拷問の後が見付かる。

翌朝早く、“おんぼろ”マークの元へリシュタがやって来て、襲撃をしたのは彼女のパック「狡猾な拳」であること、彼等はクエスト・パックと話し合う用意があることを告げる。話し合いだけなら、と応じ、ヘルムズと一緒に会合の場所へ向かう。

会合で所員がパペッティアー・ベインに取り憑かれていること、“グレイブシーカー”オルソン・グレイブリーが怪しいことなどが分かり、研究所の彼の部屋へと向かう。

研究所に着くとやばそうな雰囲気。所員の妨害を乗り越えて“グレイブシーカー”の所へ辿り着くが、彼は影界から「悪魔の塔」へと向かう。その間ずっと、甲高い声で呪文を詠唱し続ける。パックは追い付けず、塔の最上階で呪文は完成する。

すると影界に穴が空き、ネクサス・クロウラーが現われる。パックはそれを倒した所でまた穴が空いて二匹目が出て来ようとするが、リシュタの犠牲によってそれは防がれ、“グレイブシーカー”も滅びる。この辺は、時間が無いので全部演出。

「狡猾な拳」には仲間割れがあったようだがパックには関係無く、研究所へ戻る。

所員や《清き心の衛族》員に別れを告げ、各々の道へ。

途中、マークがリシュタのアプローチを受けたり、“うがつ者”ワバン(The East Windの意)が同盟を結ぶに当たってミル=ヘルタに犠牲を捧げたり、マークvsルークの頭を巡る対決があったりしたのが印象深い。